デク・ボウィーノイ

数学的知能を使って、対戦相手よりも多くのカードを獲得するゲームです。

通常のトランプデッキです。プレイヤーが多い場合は、複数のデッキを混ぜることがお勧めです。

デッキ内の黒いカードは「ポジティブ」（プラス（+）、掛け算（×）など）として扱いされ、赤いカードは「ネガティブ」（マイナス（−）、割り算（÷）など）として扱いされます。

エースは 1、2 は 2、3 は 3 などです。ジャックは 11、クイーンは 12、キングは 13 です。

基本では、黒いカードはポジティブ（例：クラブの７は+７）として扱いされ、赤いカードはネガティブ（例：ダイヤの７は−７）として扱いされます。これは積み重ねられます。たとえば、クラブの７とスペードの７は+１４、ダイヤの７とハートの７は−１４です。

目的は、カードを組み合わせて１０の数字を取ることです。
たとえば、８+４−２=１０。または１５÷３+５=１０。
単独の１０もプレイができます。

結果がちょうど 10 になる限り、カードを好きなように組み合わせることができます。切り上げはできません。

ジョーカーは「プラス」と「マイナス」を入れ替えます (赤は黒として扱いされ、黒は赤として扱いされます)。その後、新しいジョーカーをプレイすると、再び逆になります (赤は再び赤になり、黒は黒になります)。デッキにジョーカーがある限り、これを繰り返します。ジョーカーの色は関係ありません。

ゲームには 3 つのレベルがあります (ですが、自分でレベルを作成できます):

1. プラス (+) とマイナス (−) のみを使用します。
2. プラス (+)、マイナス (−)、掛け算 (×)、割り算 (÷) を使用します。
3. すべての数式を使用します。

デッキをよくシャッフルします。まだ使用されていないカードは 「農家」と呼ばれます。

各プレイヤーに 3 枚ずつカードを配ります。ただし、最初にプレイするプレイヤーは５枚のカードを受け取ります。お互いに自分のカードを見せてはいけません。自本の持っているカードは、自分の「牛小屋」と呼ばれます。

開始者は、全員が見えるように、みんなの前に２枚のカードを置きます。そのカードの重ねは 「牧草地」と呼ばれます。

プレイヤーはその後「モー！」と言います。「モー！」は、自分のラウンドが終了し、次のプレイヤーの番であることを示します。「モー！」を取り消すことはできません。「モー！」を言い忘れたプレイヤーには、必ず「モー！」と言うように伝えてください。
注意:５枚のカードで始め、２枚を置くのは、ゲーム全体で 1 回だけです。

次のプレイヤーは以下を選択できます:

1. 自分のカードを1枚牧草地に置き、「10」にならなかった場合は、「モー！」と言います。これは「モーを言う」と呼ばれます。次に、新しいカードを１枚農家から引き、次のプレイヤーの番になります。牧草地に置かれたカードは、誰でも使用できます (ただし、自分の番のときのみ)。
   
   
2. 牧草地と農家のカードの合計が「１０」になるように組み合わせます。次に、「デク・ボウィーノイ！」と言います (エスペラント語で「１０頭の牛!」という意味です)。すると、合計が「１０」になるカードがすべて自分のものになります。これは「デク・ボウィーノイをする」と呼びます。デク・ボウィーノイで手に入るカードの重ね、「干し草」と呼びます。
   次に、プレイヤーは農家から新しいカードを引き、自分の牛小屋に 3 枚のカードがあるようにします (自分の番の終わりには、自分の牛小屋に 3 枚のカードがなければなりません)。その後、次のプレイヤーの番になります。デク・ボウィーノイ」と言うと、「モー！」の場合と同じく、そのプレイヤーの番は終了です。「モー！」の場合と同じく、「デク・ボウィーノイ」を取り消すことはできません。
   
   
3. 自分の農家のカードを使わずに、牧草地のカードの一部、またはすべてを組み合わせてデク・ボウィーノイをします。
   
   
4. ジョーカーを置きます。こうすると、すべてのカードの色が上記のルールに従って反転されます。次に、同じプレーヤーがその後、上記のルールに従って、モーを言い、または デク・ボウィーノイをしなければなりません。プレイヤーは自分の番のうちにジョーカーを置くことは、一回だけです。
   ジョーカーしか持っていない場合は、牛小屋が空になるまでジョーカーを次々に置いていき、モーを言います。

各プレイヤーは、１ラウンドにつき上記のことを１回だけできます。

これは、農家、全員の牛小屋と牧草地のカードがすべて使い果たされるか、これ以上デク・ボウィーノイができなくなるまで繰り返されます。誰かの牛小屋が空の場合は、次のプレイヤーに進みます。その後、プレイヤーは自分の干し草のカードが何枚あるかを数えます。

最も多くのカードを持っているプレイヤーが勝ちます!

「デク・ボウィーノイ!」　ー　カードの組み合わせで 「１０」と合わせるようにできたと言う表現です。また、自分の番が終了したことを表します。

「モー！」　ー　デク・ボウィーノイができなかったため、カードを牧草地に置くときに言う言葉です。また、自分の番が終了したことを表します。

農家 ー まだ使用されていないカードの重ね。各プレイヤーには見せません。

牛小屋 ー 手に持っているカード。他のプレイヤーには見せません。

牧草地 ー 「モー！」でできたカードに重ね。各プレイヤーに見えるようにします。

干し草 ー デク・ボウィーノイをして手に入れたカード。見せても見せなくても関係ありません。

同じ数字の赤と黒カード（例え：ハートのクイーンとスペードのクイーン）は互いに打ち消し合います（例え：+１２と−１２は０になります）。これを利用しましょう！

カードを組み合わせて、できるだけ多くのカードを獲得しましょう。例えば、4 + 4 + 2 の方が、4 + 6 よりも優れています。

「ネガティブ」なカードを牧草地に置くことは「ポジティブ」なカードよりも効果的です。誰かがジョーカーを置くまでだけだけど...

アダム、ソフィア、ピーターがプレイし、レベル 2 を選択します。アダムが最初に５枚のカードを引きます。

アダムは２枚のスペードを 合わせてデク・ボウィーノイができますが、始まりのプレイヤーのため、早くても次の番までできません。そこで、ダイヤの９とハートの３を 牧草地に置き、モーと言います。

今度はソフィアの番です。彼女は自分の牛小屋を見ています。

ソフィアは、ハートの 3 が牧草地にあることに気に入りません。なぜなら、１２(クイーン) − ３= ９だからです。「ハートの２だったら…」と彼女は考えます。ソフィアはジョーカーを見ますが、それを置かないことにします。代わりに、ハートの７を牧草地に置き、モーと言い、農家から１枚のカードを引きます。

ソフィアは、ジョーカーを使ってハートの７とハートの３を組み合わせてデク・ボウィーノイ (7 + 3 = 10) ができると気づいてません。

それで、牧草地には３枚のカードがあります。

今度はピーターの番です。彼は牛小屋にあるカードを見て、とても満足しています。

ピーターはクラブのキングを指差して言います:

「これは１３だよね？」

そして彼はクラブの 2 を指差します:

「クラブの２は、１３の２倍。つまり、 ２６だ。」

彼はスペードの 3 を指差します:

「３を足すと２６になる。牧草地から９を引く。それは２０だ。３を引くと１７になる。７ を引くと 10 にる。デク・ボウィーノイ!」

アダムとソフィアは目を丸くして、ピーターが牧草地からすべてのカードを取り、干し草ができたのを見ています。ピーターは自分のカードを含めて全部で６枚あります。ピーターは農家から新しいカードを 3 枚引きます。

今度は再びアダムの番であり、ゲームが続いています...

原作：ヨハネス・ジー（Johannes G．）とレオ・ジー（Leo G．）、２０２４年。

このゲームのルールは、Creative Commons 表示-継承 4.0 国際コモンズ証 （CC 🅭 BY- SA 4.0） に基づいてライセンスされています。

あなたは以下の条件に従う限り、自由に：

1. 共有 – どのようなメディアやフォーマットでも資料を複製したり、再配布できます。 営利目的も含め、どのような目的でも。
2. 翻案 – マテリアルをリミックスしたり、改変したり、別の作品のベースにしたりできます。 営利目的も含め、どのような目的でも。

あなたがライセンスの条件に従っている限り、許諾者がこれらの自由を取り消すことはできません。

あなたの従うべき条件は以下の通りです：

1. 表示 – あなたは 適切なクレジット を表示し*、ライセンスへのリンクを提供し、変更があったらその旨を示さ なければなりません。これらは合理的であればどのような方法で行っても構いませんが、許諾者があなたやあなたの利用行為を支持していると示唆するような方法は除きます。
2. 継承 – もしあなたがこの資料をリミックスしたり、改変したり、加工した場合には、あなたはあなたの貢献部分を元の作品と 同じライセンス の下に頒布しなければなりません。
3. 追加的な制約は課せません — あなたは、このライセンスが他の者に許諾することを法的に制限するようないかなる法的規定も 技術的手段 も適用してはなりません。

* この場合の正しい表示は、２０２４年にヨハネス・ジー (または Johannes G.、それともJohano Ĝo) とレオ・ジー(またはLeo G.、それともLeo Ĝo) がこのゲームを制作したということです。他の表示は必要ありません。

ライセンス条件の詳細については、Creative Commonsのライセンス ページをご覧ください。